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2021.11.29

不動産業界がDXを推進する3つの目的|推進方法や事例を紹介

最終更新日:

DX 不動産

不動産業界でDX推進したいと考える方は多いのではないでしょうか?コロナ禍の影響で不動産業界は変化しています。そのため、現在DX推進を行っている不動産は数多く存在しているといわれているのです。

今回の記事では、何をどのように電子化されたのか説明します。また、不動産業におけるDX推進の目的や方法を事例を用いて紹介します。

▼DXについて詳しく知りたい方はこちら

 

不動産業界におけるDX推進目的とメリット

DXとは、デジタル技術を活用して環境の変化に対応し、業務、組織、文化を変革することを指す言葉です。不動産業界でも、DX推進が行われています。

不動産業において、DX推進を行うメリットは以下の3つです。

  1. 業務効率化
  2. 人手不足解消
  3. 集客率の向上

それぞれ紹介します。

①業務効率化

DXにより、業務の効率化が図れます。

不動産業は大量の業務に追われているため、残業が必要不可欠となり、この多忙さは人手不足の原因にもなっています。このような問題はDX推進によって解消できます。

例えば、取り扱っている顧客データの作成・管理のデジタル化により、顧客が何を求めているのか分かるようになり、効率的なマーケティングが可能になりました。

デジタル化によって業務の効率、そして正確性が上がるのです。DXのツールについては「不動産業のDXツール紹介」にて紹介します。

②人手不足解消

不動産業の仕事内容は、外回り業務からテレアポ業務まで多岐にわたります。物件査定では高度なスキルを求められるため、人材不足は深刻化しています。

また、他業種と比べ離職率が高いのも問題の一つです。離職率が高い要因の1つとして、人手不足による業務量の多さが挙げられます。離職率の要因である人手不足を解決するためにもDX化が必要なのです。

DX推進により、高度なスキル・ノウハウをAIに導入することで、大幅な業務短縮が見込めます。

③集客率の向上

コロナウイルスの影響で家で過ごす時間が増えました。そこから、家への注目は日に日に大きくなっています。

そんな中、DXの普及によりオンラインで物件を探すことが可能となりました。オンラインでの物件探しには、手軽に内見できるというメリットがあります。

また、お問い合わせなどチャットを有効に使い、お客様との距離を近くで感じられるようになりました。その気軽さから集客率の向上が見込めるでしょう。

▶DX推進の3つのメリットについて詳しくはこちらの記事で解説しています>>

不動産業界でのDX化におすすめのサービス・ツール

不動産業におけるDXツールは多く存在します。現在多くの不動産業にて使用しているDXツールや、まだDX推進が行えていない不動産業者でも手軽に始められるツールを紹介します。

主なツール

まず始めに、「Canary(カナリー)」というツールを紹介します。Canaryは、不動産仲介のDXを推進するスマホアプリとして注目を集めているサービスです。

Canaryの特徴は、管理会社との提携による物件情報をデジタル化・物件情報の掲載を自動化です。従来、物件情報の更新は社員が手動で行なっていましたが、Canaryの取り入れにより物件の更新・掲載作業がすべて自動化されるため、不動産エージェントは顧客対応などの営業活動に集中できるようになります。

物件の紹介および内見の予約はアプリから行い、現地集合・現地解散で物件を見学し、契約もオンラインで行えるスマートな業務形態を実現します。

参考:不動産業界におけるDXとは?導入のメリットと成功事例

初めてでも取り組みやすいツール

次に「ウレタ」を紹介します。

ウレタは、不動産査定および売買の仲介に活躍するサービスです。マンションの売却希望者がサービスに登録することで、少しでも高く売却したい場合の価格と、確実に手早く売却できる価格の両方を算出してくれます。

売却価格の査定の際、ウレタが活用しているのがAIです。詳細なデータベースを基に、AIが適正価格を算出するため、市場価値を客観的に把握できます。オンライン上でたった7項目を入力するだけというお手軽な査定方法もさることながら、適正な売却価格を最短1時間で査定できるという圧倒的なスピードも魅力です。

査定時には個人情報を入力する必要もないため、後から営業の電話や連絡が来る心配もなく、気軽に利用ができるサービスです。自前の不動産の売却価格をあらかじめ把握してから不動産会社に相談できるようになるため、安心して不動産の取引ができるでしょう。

そのまま売却を希望する場合、ウレタから時間をかけて高値で売却するか、すぐに売薬するかを選ぶことも可能です。すぐに物件を売りたい場合、最短2日で売却できるというスピード感も魅力のサービスとなっています。

参考:不動産業界におけるDXとは?導入のメリットと成功事例

 

三井不動産グループのDX推進方針、事例

三井不動産株式会社は、不動産業界内で売上1位の実績があります。そんな三井不動産株式会社が、どのようにDX推進に取り組んでいるのか紹介します。

DX推進方針

三井不動産株式会社は、グループ長期経営方針「VISION 2025」で掲げる「テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーション」の実現に向けたDX推進に積極的に取り組んでいます。

三井不動産は、コロナ禍を契機にDXが急速に進展し、これからの時代は人々の働き方やくらし方が大きく変わる可能性があると考えています。そのため、顧客満足度向上と社会課題の解決を目的とし、オフィス、住まい、商業施設など全事業にわたるDX推進を行っています。

DX推進事例

  • 商業施設におけるDX推進

商業施設において、オムニチャネルプラットフォームを構築し、様々なサービスを展開しています。オムニチャネルプラットフォームとは、企業とユーザーの接点をそれぞれ連携させ、ユーザーにアプローチする戦略のことを意味します。

  • ホテル・リゾートにおけるDX推進

三井不動産では、最新ICT技術を活用した次世代型ホテル「sequence」が誕生しました。ここは、感度の高いゲストに『自由な時間と、過ごし方』を提供する次世代型ライフスタイルホテルとなっています。

“やさしいつながり”の理念のもと『SMART』『OPEN』『CULTURE』の3つをコンセプトとし、顔認証だけでチェックインから客室・館内施設への入店までのすべてが可能となりました。

  • 街づくり×ヘルスケアのDX推進事例

柏の葉キャンパス駅から半径2キロ圏内に居住する生活者をより豊かにするポータルサイト、「スマートライフパス柏の葉」の提供を開始しました。利用者は提携の各ヘルスケアサービスを優遇的に利用でき、パーソナルデータが安心・安全に別のヘルスケアサービスと連携されます。

同データの活用により新サービス開発が推進され、住民サービスがさらに向上する好循環を創出されます。

参考:三井不動産株式会社公式ホームページ

▶DXの成功事例はこちらの記事で30個まとめて詳しく解説しています>>

DX推進方法

不動産業界は長年、非デジタルな事業があります。しかし、いずれ「2025年の崖」という波が訪れます。

2025年の崖とは、システム障害が起こり、2025年以降に経済損失をもたらす問題が起きることです。不動産業界も2025年の崖までにDX推進を行っていなければ大きな弊害が起こりかねません。

不動産業界においてDXを進める方法は、大別すると2つあります。

  • 1つ目は、徐々にDXを浸透させる方法です。
    不動産業において、全ての業務をDX化するのは難しいため、DX化が可能な業務から段階を踏んで進めていくことが大切です。
  • もう1つは、DX不動産推進協会を参考にする方法です。
    DX不動産推進協会は不動産業界の更なる発展を目指して発足しました。ここではIoT、AIなどの先進的な技術の利用により、DXを行っていなかった企業の社会的貢献が期待できます。

DX不動産推進協会から、最善の推進方法を見つけるのがDX化への近道だといえます。そのため、DXを普及させる際にDX不動産推進協会を参考にするといいでしょう。

参考:DX不動産推進協会

▶︎2025年の壁について詳しくはこちらの記事で解説しています>>

セミナー

DX推進にあたりDXについて学ぶ必要があります。そこで、現在行われているセミナーを3つ紹介します。

  1. ~鳥取発砂だらけのDX改革~ 不動産業界初の週休3日、採用力向上の実現
  2. DMMオンライン展示会
  3. TerraSkyDays 2021 Online

~鳥取発砂だらけのDX改革~ 不動産業界初の週休3日、採用力向上の実現

このセミナーでは、「事例から学ぶDX成功のポイントと外部人材活用ノウハウ」と「良い風土づくりにTechを活用する3つのメリット〜社内の感謝・称賛をスコア化する、カルチャーマネジメントの仕組み〜」について説明します。

  • 参加費
    無料
  • 開催日
    2021年11月9日(火)17:00~
  • 開催場所
    オンライン
  • 共催
    朝日新聞社 メディアデザインセンター ツギノジダイ編集部
    株式会社アイズ

参考:ツギノジダイ

DMMオンライン展示会

不動産業界における「設計・建築・仲介・販売・管理・リノベーション」などのあらゆる業務の効率アップを手助けする最新ITサービスが集まるオンライン展示会です。

日本の『住』を支えるみなさまが『リアル』だけじゃなく『オンライン・IT』にも強くなれる最新の不動産テクノロジー企業が一堂に会します。

  • 参加費
    無料
  • 開催日
    2021年 10月20日(水)10:00〜10月22日(金)18:00
  • 開催場所
    オンライン

参考:DMMオンライン展示会公式ホームページ

TerraSkyDays 2021 Online

TerraSkyDays 2021 Onlineは、2030年以降の価値創造に向けてDXを推進し、パラダイムシフトの波に乗るための、ヒントが得られる2日間のイベントです。

1日目は、さまざまな業界のお客様のDX最新事例をご紹介します。2日目は、テラスカイが提供するコミュニケーションプラットフォーム「mitoco」による次世代の働き方について、お客様の事例も交えて紹介します。

DXを推進し、システム、組織、カルチャーの変革を実行された企業のご担当者にお話しいただき、成功に至るまでのプロセス、取組み、乗り越えてきた分厚い壁など、参加者の皆さまに余すことなく共有します。

  • 開催日
    2021年 11月25日(木)、11月26日(金)
  • 主催
    株式会社テラスカイ

参考:TerraSkyDays 2021 Onlinem公式ホームページ

▶DXセミナーについて詳しくはこちらの記事で解説しています>>

まとめ

今回は、不動産業界におけるDX推進のメリットやツール、セミナー紹介をしました。不動産業界の業務は多岐に渡り、残業が不可避です。また、長時間労働が問題にありました。

しかし、DX推進によって業務量を減らせると長時間労働や人手不足の解決につながります。DX推進による大きな変化は業務のボリュームを少なくすることにあります。

事例やセミナーを基に、不動産業界を更に発展させていきましょう。

▶DXの進め方|参考にしたい3つの成功事例や推進のポイントはこちらで詳しく解説しています>>

 

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