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AIを開発できるソフトウェアは具体的にどんなツールがあるのかわかりませんよね?そこで本記事では、AI開発ソフトの選び方から、ソフトを6つ紹介しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
▼AIについて詳しく知りたい方はこちら
目次
AI開発ソフトとは?
AI開発ソフトとは、高度なプログラミングの知識を必要とせずにAIを構築できるソフトウェアのことです。
近年、AIを企業の中で利用していく流れがありますが、一つのAIを作るごとにエンジニアに依頼していると、どうしてもコストが高くなってしまいます。
そこで、エンジニアに依頼せずともお試し感覚でAIを作れるのが「AI開発ソフト」です。
お試し感覚とはいっても、有料版のソフトウェアの導入には大きな金額が必要になるので、まずは無料版などを使いながら導入を検討しましょう。
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AI開発ソフトの選び方
ソフトウェアの選び方は2つあります。
以下でそれぞれについて詳しく解説していきます。
操作性
AI開発できるソフトウェアは使うソフトによって操作が異なります。主に、コーディングの知識なしでドラッグ&ドロップのみで構築可能なもの、APIを駆使してAIの技術を使う方法の2つがあります。
社内にAIエンジニアがいない場合や、人的コストをかけずに開発したいのであれば、コーディングなしでAIを構築できるソフトを利用することをおすすめします。
目的
AIをどのような目的で使いたいのかを具体的に考えてみましょう。それに応じて、利用するソフトが変わります。
AIをオリジナルアプリに適用する主なやり方は、APIを使う方法です。AIを開発できる人材が身近にいない社内で業務を自動化したいなら、ドラッグ&ドロップのみで構築可能なソフトを使えばいいです。
詳しくは、以下で解説していくので参考にしてください。
GUIのAI開発ソフト3選
ここからは、GUIのAI開発ソフトを紹介します。今回紹介するソフトは以下の3つです。
それぞれ解説していきます。
①Neural Network Console
Neural Network Consoleは、ソニーが提供しているディープラーニングの開発ソフトです。ドラッグ&ドロップで簡単にニューラルネットワークを設計でき、コーディング不要で高度なAIを開発できます。
6万人以上のユーザーがクラウド版に登録しています。また、このサービスを導入している企業は多いです。その例として、AsahiKASEIや順天堂医院、SEKISUI HOUSE、BRIDGES TONEなどが挙げられます。
無料で利用できる枠もあるので、興味のある方はぜひ導入を検討してみると良いでしょう。
▼Neural Network Consoleの紹介動画
②MatrixFlow
このソフトウェアは、株式会社MatrixFlowが提供しているAIのプラットホームです。プログラミングの知識なしで「データの前処理→AIの構築→サービスへの組み込み」を一元管理できます。
解決できる課題は、「売上予測」「需要・在庫予測」「異常検知」「購入顧顧客予想」です。SNSなどのテキストの分析や採用マッチング最適化、退職リスク予測も可能です。
AIを使うことで不良品を自動検出するシステムを作成するなど、製造業でも導入が進んでいます。また、ソフトウェア開発の際に開発者を支援するアルゴリズムを構築するなど、幅広く活躍しています。
導入までにMatrixFlowの製品デモを交えた説明会が用意されているため、疑問点を直接尋ねられます。サポートもしっかりしているサービスです。
③Deep Analyzer
ギリア株式会社が提供しているのが、Deep Analyzerというソフトウェアです。マウス操作だけディープラーニングの開発や訓練、検証ができます。
初期の段階で次の6種類のアルゴリズムがセットされています。
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また、PoC(検証)の際に既に学習済みであるAIを用いて実行できるため、簡単に仮説を試すことが可能です。
▶PoCとは?導入するメリット・デメリット、進め方をわかりやすく解説!>>
無料のAI開発ソフトサービス3選
ここでは無料版があるAI開発ソフトについて解説します。
以下でそれぞれについて詳しく紹介します。
①Azure Machine Learning Studio(classic)
Azure Machine Learning Studioは、マイクロソフトが提供しているソフトウェアです。機械学習のモデル構築からエンドポイントの提供までを行うことが可能です。
ドラッグ&ドロップでモデルが構築できるなど、機械学習導入の敷居を下げる工夫が随所でなされています。計算はAzureのクラウドコンピューティングで実行されているため、処理能力が低い機器でも導入できます。
このサービスには無料版があるので、導入するかどうか迷っている方は一度確認してみてください。
②IBM Watson
IBM Watsonは、IBM社が提供しているAIのAPIサービスです。現在日本語版があるAPIは12種類で、無料で使えるものは7種類です。
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無料で使うためには、アカウントを作成する必要があります。ぜひ試してみてください。
③Google Colaboratory
Google Colaboratoryは、ブラウザ上でPythonを実行できる開発環境です。無料版に簡単にアクセスできます。
このサービスの特徴は、次の3つです。
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Googleアカウントがあれば誰でも使用可能なので、何もインストールする必要がありません。
一般に、機械学習には大規模なデータを利用するため、PCに高い負荷がかかってしまいます。
しかし、Google Colaboratoryはクラウドを通してGoogleのコンピュータを用いて処理を実行するため、自分のPCに重い負荷がかかることはありません。
▼Google Colabの機能紹介動画
おわりに
ここまでAI開発を楽にするソフトを紹介しました。興味をもつソフトウェアを見つけられたでしょうか?
AI開発ソフトは無料版があるものが多いため、気になるサービスがあれば一度使ってみてくださいね。
▼今回紹介したAI開発ソフトまとめ