日々、AI（人工知能）の技術が進化するに連れて、その技術を活用したAIダンジョン（AI Dungeon）というゲームが生まれました。
AIダンジョンは近年技術革新が進むテキスト生成AIの技術を応用したゲームで、その新感覚なプレイ内容に注目が集まっています。
今回は、AIダンジョンの仕組みやより深く知るための方法を紹介していきます。
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目次
AIダンジョンとは？
AIダンジョンとはAI（人工知能）技術を活用し、物語の文章の後にどんな内容が続くかを推測し生成するゲームです。
プレイヤーの選択によって無限にストーリーが生成されるという内容です。つまり、プレイヤーは好きな文章を打って行動を決める事が出来るため、自分がしたいことは基本的に何でも出来るゲームです。
英語でのプレイが基本ですが、日本語訳が出ている場合もあるので、チェックしてみても良いでしょう。
また、打つ文章は単語だけでなく、長い文章も可能なので、英語の得意な人はさらに楽しめるかもしれませんね。
AIダンジョンの仕組み
それでは、AIダンジョンの裏にはどのようなAI技術が活用されているのでしょうか。
AIダンジョンで活用されている技術は自然言語処理技術です。
自然言語処理モデルの中でも、GPT-3という技術が使われています。やや専門的ですが、AINOWでもGPT-3を解説した記事を公開しています。
▶GPT-3とは｜無限の可能性を秘めた最先端モデルは何がすごいのか>>
GPT-3とはアメリカの非営利団体 OpenAIが開発した自然処理のモデルです。
約45TB（テラバイト）にも及ぶ膨大なデータを学習し、約1750億個のパラメータを学習した巨大な言語モデルになっています。
ある単語の次にくる単語の予測が可能で、自動的に文章を生成できることから大きく注目が集まっています。
モデルの性能はバージョンを重ねるごとに飛躍的に伸びており、その出力も人間に徐々に迫っていて、話題性は輪をかけて大きくなっています。
AIダンジョンで、無限にストーリーが生成されるという点はこの技術を利用して、打たれた文字に対応しているのです。
▼自然言語処理について詳しく知りたい方はこちら
AIダンジョンのプレイ方法
AIダンジョンについて理解したところで、実際にプレイプレーしてみましょう。
プレイ方法を説明していきます。
最初に、Home画面が出てきます。アカウント登録からログインをすれば前の物語の続きから遊ぶことができますが、登録なしでも差はなく、遊ぶことができます。
出典：AI Dungeon
それでは、実際にプレイしていきます。
最初に「Quick Start」を押します。
そうすると、「Pick a setting…」と出てきます。作りたい物語のジャンルを1～7で選択します。
ファンタジー、ミステリー、黙示録、ゾンビ、サイバーパンク、カスタム、アーカイブの7種類です。
出典：AI Dungeon
それぞれを選ぶとジャンルにあった書き出しをAIが生成してくれます。内容は毎回違うため、毎回違う楽しさを味わうことができます。
カスタムは書き出しから全て自分で作ることができます。ラブストーリーなど登録されていないジャンルを書きたいときにおすすめです。
アーカイブはある程度決まったストーリーを進めていきます。そのため、書き出しは固定です。
ストーリーが始まると、「Do」「Say」「Story」の3つを変更しながら文章を入力します。「Do」は主人公の行動、「Say」は主人公のセリフ、「Story」は地の文に直接書き込みます。
基本は「Do」と「Say」で進めていきますが、他のキャラにセリフを言わせたい、行動を指定したい、などがあれば「Story」を使います。
他にも、矢印マークを押すと行動を1つ戻る/進むことができますし、ペンマークを押すと直前に生成された文を直接改変できます。
出典：AI Dungeon
このように、自分だけの物語を作成していきます。
AIダンジョンは日本語でプレイできる？
前述の通りAIダンジョンは「英語でプレーをすることが基本」であり、日本語でのプレイはできません。日本語だけでなく、英語以外のどの言語にも対応していません。
プレイをしている人の中には英語の勉強がてらにゲームをするという人もいるので、英語を楽しく学ぶという目的でAIダンジョンをしてみても良いかもしれませんね。
また、全て英語だけではプレイができないから、AIダンジョンをやるのをやめようという人は翻訳しながらのプレイがおすすめです。
翻訳に使うツールは、同様にAIを活用したDeepL翻訳が特におすすめです。
これは、ドイツ・ケルンに本拠地をもつDeepL社が2017年から公開している多言語対応翻訳AIです。2020年3月19日には、対応言語に日本語と簡体字中国語が追加されました。
DeepL翻訳は世界各国のメディアから絶賛され、その国らしい表現ができる翻訳がされると話題です。
その他、翻訳ツールも多くあるので自身にあった翻訳ツールを見つけて、楽しくAIダンジョンにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
▶使うべきAI翻訳は？【翻訳機など7サービスとメリットを紹介】>>
AIダンジョンの攻略情報が掲載されている「AI Dungeon Wiki*」
AIダンジョンをプレイし、ハマればハマるほど攻略したくなるでしょう。
そんなときは、「AI Dungeon Wiki*」を使用してみてください。
これは、AIダンジョンの攻略情報が掲載されています。
日本語で記載されているため、理解しやすい点が嬉しいです。
AI搭載のゲームをプレイする3つのメリット
AI搭載のゲームをプレイするメリットは以下の3つです。
それぞれ紹介していきます。
AIの仕組みを理解できる
まず1つ目のメリットは、「AIの仕組みを理解できる」ことです。
ゲームをしていく中で、どのようにAIが活用されているのかを必然的に知ることになるからです。
例えば、AIダンジョンの場合、プレイヤーの選択によって無限にストーリーが生成されるという点からAIが使用されていることが分かり、ゲームを進めてく中で仕組みまでも理解できるようになるでしょう。
AIの活用事例を知るきっかけになる
次のメリットは「AIの活用事例を知るきっかけになる」ことです。
ゲームの中でもさらにジャンルに分かれて活用されるため、さまざまな活用事例を知るきっかけになります。
例えば、AIダンジョンの場合、自然言語処理です。
まだ完全には言葉の文脈を人間のように理解できていないですが、年々、人間に近い文脈理解をします。そのため、AIダンジョンというプレイヤーの文章によって物語を変化させることができます。
▶《AI事例25選》産業別にAIの活用事例をまとめました >>
AIをより知るきっかけになる
最後のメリットは「AIをより知るきっかけになる」ことです。
ゲームを進めるうえで最低限でもAIを理解する必要性が出てくるからです。
また、必然的にAIについて理解するようになるでしょう。
AIダンジョンの場合は、プレイヤーの文章によって返答が変わるため、そういうAIもあると知ることができますよね。
▶AI（人工知能）にできること一覧｜AIの未来や仕事・活用事例を徹底解説>>
AIをより深く理解するには？3つの方法
AIをより深く理解する方法は以下の3点です。
AI関連の書籍を読む
まず、「AI関連の書籍を読む」が挙げられます。
近年、AIが様々な場面で活用され、発展しているため、そのAIを紹介する書籍も増えています。
そのため、近くの本屋やネットでも手に入れやすく、手元に残しておくことができるため、おすすめです。
また、「情報が網羅されている」「内容の信頼性が高い」「本に直接メモを残せる」といったメリットがあります。
どの本が良いのか分からないという方はこちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。
▶【2021年版】AI関連のおすすめ本15冊をランキング形式でご紹介>>
AI資格に挑戦してみる
次に、「AI資格に挑戦してみる」が挙げられます。
資格のためにAIを学ぶため、もちろんAIについて深く理解することができるでしょう。また、「網羅的な知識が身につく」「自分の能力の証明になる」「AI関連のコミュニティに参加できる」というメリットもあります。
資格を取得することで、働きやすい環境に行きやすい可能性もあるので、チャレンジしてみても良いのではないでしょうか。
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自分でAIを作ってみる
最後に、「自分でAIを作ってみる」が挙げられます。
AIを作る側になるので、もちろんAIを理解していないと不可能な作業です。
難しいことであると思われがちですが、簡単にできるものもあるので、少しずつレベルアップしながら続ければ、さらに理解が深まることでしょう。
特別なスキルもいりません。
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まとめ
AIダンジョンについて理解することはできましたか。
自身のアクションによって、展開が変わるゲームなので、回数を重ねるたびに面白味が深まります。
英語のみのプレイですが、楽しい英語の勉強もかねて翻訳ツールを使用することで、解決できるため、チャレンジしてみましょう。
さらに、AIの理解が深まり、AIダンジョン以外の世界も広げることができます。
