ディープラーニングに特化した資格検定試験の実施などを通してディープラーニングの産業応用を促進する日本ディープラーニング協会( JDLA)は、第1回ジェネラリスト検定「G検定:JDLA Deep Learning for GENERAL 2020#1」を 2020 年3月14日(土)に実施し、4,198名が合格したと発表しました。
今回のG検定の申込者数は6,515名(前回は6,786名)で受験者数は6,298名(前回は6,580名)でした。そのうち合格者数は4,198名(前回は4,652名)で、受験者数に対する合格率は66.66%でした。
今回は大学生・大学院生の合格者が366名と、前回の220名に比して大きく伸長していて、ビジネスマンのみならず学生の間でもディープラーニングを学ぶことの必要性が浸透してきていると言えます。
今回の結果を含めると、ディープラーニングを事業活用する人材であるG検定の合格者は累計で18,721 名、ディープラーニ ングを実装するエンジニア人材であるE資格の合格者は累計1,660名で、G検定・E資格の合格者は累計20,381名と合格者が2万人を突破しました。
日本においてディープラーニングなどの最先端技術を活用し、事業に応用する人材の必要性が高まっています。産学官を通して、ディープラーニングなどAI分野の人材育成の勢いは強まっており、プロジェクト型で課題解決スキルの装着を目指した教育「PBL(Project Based Learning:課題解決型学習)」などに注目が集まっています。
合同会社DMM.comはPBLの世界的な先駆けであるフランス発のエンジニア養成機関「42」を「42 Tokyo」として東京 六本木に開設しています。
その他、経済産業省はPBLを活用したAI分野の人材育成の実証実験として、AI Questを2020年2月まで実施しました。
大学においてもAI教育推進の取り組みは進み、東京工業大学は2020年度から、全大学院生がAIやデータサイエンスのカリキュラムの受講を開始します。
また、上記のようにエンジニアでけでなく、ビジネスサイドに対するAIリテラシーの向上もディープラーニングなどAIの産業応用においては必須であり、JDLAは2017年の協会設立から3年間を通して、ディープラーニングの基礎を理解し、事業活用する人材育成を目指してG検定を実施してきました。
AI領域においては、プログラミングなしでAIを構築できるツールも普及しており、開発に敷居が下がる傾向にあります。より簡単に使えるツールの普及により、エンジニアではない人もAIを実装する流れを体験できるようになっています。
今後はさらにビジネスサイドがAI開発を身近に感じ、事業分野に応用していくことが求められます。
JDLAはE資格、G検定の合格者コミュニティ「CDLE」なども運営し、イベントを活発に開催するなど、包括的にディープラーニングの産業応用を推進してきました。同協会は「今後も、ディープラーニングの産業活用促進に向けて、合格者の活躍をサポー トするとともに、資格試験を通じた人材育成活動に取り組んでまいります。」としています。
2020年のG検定の実施は7月4日(土)、11月7日(土)が予定されています。
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