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2022.02.07

クラウド型SFAとは?メリットや5つの比較ポイントをご紹介

SFA クラウドのアイキャッチ画像

営業活動を支援するSFAツールは多数存在します。そのため、どのサービスを利用すべきか分からない方もいると思います。

今回は、SFAツールにおける「クラウド型」「オンプレミス型」の違いや、ツール比較の際のポイントをご紹介します。また、無料で使用できるSFAについても紹介します。

SFAとは

「SFA」とは、「Sales Force Automation」の略称です。日本語にすると、「営業の自動化」で、営業支援サービスを指します。

SFAツールは、企業の営業にかかわるデータを蓄積し、分析できるツールです。主に営業活動の場面で活用され、業務の効率化や利益拡大を狙えます。

SFAツールの導入により、営業担当者の行動を管理できます。そのため、経営サイドと現場サイドでの情報共有が実現できるでしょう。。

▶︎SFAの概要ついてはこちらの記事で解説しています>>

▶︎SFAとCRMの違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています>>

クラウド型SFAの特徴

SFAには大きく分けて二つの種類があります。1つはクラウド型で、もう1つはオンプレミス型です。

今回は、主にクラウド型に焦点を当てて紹介していきます。

3つのメリット

今回紹介するクラウド型のメリットは以下の3つです。

  1. 手軽に始められる
  2. インターネット環境さえあればアクセス可能
  3. IT人材が少なくても対応できる

それぞれ解説します。

①手軽に始められる

クラウド型の大きなメリットは、手軽に始められる点です。クラウド型のSFAは、無料で試せるものが多く、本格的に導入する前に複数のサービスを比較検討できます。

また、すでにソフトウェアとして出来上がったものを使用するため、初期費用も抑えられます。メンテナンスやアップデートの手間も省けるため、比較的手軽に利用できるでしょう。

②インターネット環境さえあればアクセス可能

クラウド型のSFAは、データがクラウド上に保存されるため、インターネット環境さえあればどこでも利用可能です。PCのみならず、スマートフォンやタブレット端末からもアクセスできます。

また、複数部門の従業員が同時にアクセスできるため、データを共有したうえで連携も図れます。データ共有を素早く行えるので、テレワークの推進にも役立ちます。。

③IT人材が少なくても対応できる

クラウド型の場合、ソフトウェアに異常が起きても外注先の担当者が対応します。そのため、企業内でIT人材が少ない場合もSFAを導入できるのです。

ソフトウェアを導入する以上、メンテナンスやアップデートは欠かせません。しかし、クラウド型であればそれらを自分たちで行う必要はありません。これはとても大きなメリットではないでしょうか。

さらに、IT人材を新規雇用する必要もないので、採用コストも抑えられます。コストを抑えつつ業務の効率化ができるため、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

▶︎SFAの導入目的についてはこちらの記事で詳しく解説しています>>

2つのデメリット

クラウド型SFAにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。今回紹介するデメリットは以下の2つです。

  1. カスタマイズが難しい
  2. セキュリティ対策が必要

①カスタマイズが難しい

クラウド型はあらかじめできることが決まっているため、自社の状況変化に応じたツールのカスタマイズが難しいのです。そのため、ツール導入時に複数のサービスを検討し、より自社に適したサービスを選択しなければなりません。

②セキュリティ対策が必要

クラウド型は自社内サーバーにデータを保存するオンプレミス型とは異なり、ツールの販売元のサーバーにデータを保存するため、セキュリティ面に少し課題があります。

とはいえ、クラウド型におけるセキュリティ安全性は徐々に向上してきています。自社のデータを保護するため、信頼できるツールを利用しましょう。

オンプレミス型SFAとの違い3つ

クラウド型の、オンプレミス型との違いを3つ紹介します。

  1. 人材確保に苦労しない
  2. サーバーを自社で購入する必要がない
  3. アップデートが容易

①人材確保に苦労しない

クラウド型は他社のサービスを利用するため、自社内にIT人材が少ない場合もSFAを導入できます。新たに人材を雇用する必要もなく、コストを抑えられます。

オンプレミス型の場合は、自社内にエンジニア等の人材が必要です。自社内にIT人材がいることで、SFAに対する願望等を反映させられますが、人材確保には時間も費用もかかってしまいます。

▶︎DX人材の基本についてこちらの記事で解説しています>>

▶︎DX人材を育成する4ステップについてこちらの記事で解説しています>>

②サーバーを自社で購入する必要がない

オンプレミス型を利用する場合は、自社で新たにサーバーやIT機器を購入しなければなりません。そのため、初期費用がかかってしまいます。

しかし、クラウド型の場合はインターネット環境さえあれば導入可能です。データはクラウド上に保存されるため、サーバーを購入する必要はありません。

さらに、クラウド型のSFAは課金制のサービスが多いため、利用を中止する際もスムーズです。新たに購入したサーバー、IT機器等が無駄になる心配もありませんせん。

③アップデートが容易

ソフトウェアを利用する際、アップデートは必要不可欠です。オンプレミス型の場合は、自社内の人材が適宜システムのメンテナンスやアップデートする必要があります。

しかし、クラウド型であれば無償で自動的にアップデートが行われます。法改正が行われた場合にも迅速に対応できるでしょう。

SFAを導入するメリット3つ

そもそも、SFAを導入することでどんなメリットがあるのでしょうか。今回は以下の3つのメリットを紹介します。

  1. テレワークの実現
  2. データ共有の効率化
  3. データの蓄積が可能に

①テレワークの実現

SFAを用いて顧客データをデジタル化すれば、テレワークを実現できます。特にクラウド型の場合は会社外からもアクセスできるため、自宅から業務を行うことも容易になります。

データを参考にして営業戦略を練る段階では、出社の頻度を減らせるでしょう。オンライン上で営業活動をする際にも、非常に役立ちます。

▶︎DXで働き方改革を実現する4つのステップについてこちらの記事で解説しています>>

▶︎DXに取り組むべき理由についてこちらの記事で解説しています>>

②データ共有の効率化

SFAを導入すれば、営業担当者が現場で得たデータをすぐに経営層に共有できます。営業活動において現場サイドと経営サイドの連携は不可欠であるため、SFAを積極的に活用しましょう。

また、顧客に関するデータだけでなく、営業活動におけるノウハウも共有できます。個々が抱えているデータやノウハウを共有すれば、より良い営業活動を実現できるでしょう。

③データの蓄積が可能に

営業活動を通して得たデータを地道に入力していくうちに、膨大な量のデータが蓄積
されます。データ量を増やすことで、より正確な分析ができます。

蓄積したデータは自社内で共有し続けられるため、長期にわたって活用できます。蓄積したデータやノウハウは、会社にとって大きな財産となるでしょう。

▶︎DXのためのデータ活用法についてこちらの記事で解説しています>>

▶︎SFAを導入するメリットについてこちらの記事でも解説しています>>

SFAツールを比較する際のポイント5つ

導入すべきSFAツールを比較する際、注意すべきポイントを5つ紹介します。

  1. 使いやすさ
  2. セキュリティ
  3. コストパフォーマンス
  4. サポート体制
  5. アクセスのしやすさ

①使いやすさ

一番重要なのは、「使いやすさ」です。ツールを利用する担当者にとって使いづらい場合、効果を発揮できません。

有料SFAツールであっても、無料の体験版を提供していることが多いため、積極的に体験版を利用してください。複数のツールを利用してみることで、より自社に合ったものが見つかるでしょう。

②セキュリティ

クラウド型のSFAツールは、顧客データを他社が提供するクラウド上に保存するため、セキュリティ対策が完全なシステムを利用する必要があります。

提供元は信用できるか、過去にデータ漏洩などの事例が発生していないか調べましょう。個人情報を多数扱うため、セキュリティ面での安心は必要不可欠です。

③コストパフォーマンス

SFAツールを導入する場合、クラウド型であれば課金制でコストがかかります。オンプレミス型であれば初期費用に加え、必要に応じてコストがかかります。

コストパフォーマンスを高めるためには、自社にとって本当に必要な機能のみを備えたツールの中から低価格のものを選ぶと良いでしょう。

すぐにコストをかけられない場合は、以下でも紹介する無料版のsfaツールを利用しましょう。

④サポート体制

ソフトウェアを利用するにあたって、定期的なメンテナンスは不可欠です。また、システムエラー等障害が発生する可能性もあります。

そのようなイレギュラーが発生した際に、迅速かつ丁寧なサポートを受けられるか見極めましょう。システムにエラーが発生した場合は業務を止めざるを得ないため、スピーディーな対応を重視すべきです。

⑤アクセスのしやすさ

データを蓄積しても、アクセスしづらい場合は意味がありません。特に、営業活動の最中に利用する際はスマートフォンやタブレット端末からもアクセスできるほうが好ましいでしょう。

SFAツール6選

ここでは、SFAツールを6つを、有料サービスと無料で使えるサービスに分けて紹介します。

有料サービス

今回紹介する有料のSFAツールは以下の3つです。

  1. ちきゅう
  2. kintone
  3. JUST.SFA

それぞれ解説します。

ちきゅう

「ちきゅう」は国産SFAツールで、すでにOMRONや住友不動産等、多数の企業で利用されています。大きな特徴は以下の通りです。

  • 比較的低価格にもかかわらず、十分な機能を搭載
  • 管理画面がシンプルなので、使いやすさ抜群
  • 設定やデータ移行が簡単なので、すぐに運用開始できる

料金は以下の通りです。

ライトプラン:月額1,480円
スタンダードプラン:月額2,980円
プロプラン:月額4,980円
エンタープライズプラン:月額9,800円

プランにより詳細な機能内容が異なります。機能の違いが気になる方は、無料トライアルを利用してみましょう。

参考:ちきゅう 製品サイト

kintone

kintoneは、約20,000社が利用している有名なサービスです。大きな特徴は以下の通りです。

  • コミュニケーションとデータを一画面に集約し、見える化できる
  • アプリやコミュニケーションスペースを好きなだけ追加でき、カスタマイズが可能
  • 仕事の進捗管理が簡単

料金は以下の通りです。

ライトコース:月額780円 / 1ユーザー
スタンダードコース:月額1500円 / 1ユーザー

初期費用は無料です。気になる方は30日間の無料体験を活用してみてください。

参考:kintone公式サイト

JUST.SFA

JUST SFA

引用:JUST SFA

JUST.SFAはプログラミングの知識不要でカスタマイズできるサービスです。大きな特徴は以下の通りです。

  • 様々な営業体制に合わせたSFAシステムを構築可能
  • 外部システム、サービスと容易に連携できるAPI搭載
  • 導入から運用まで、サポート体制が充実

料金はお問い合わせが必要です。また、無料トライアルも利用可能です。

参考:JUST SFA製品サイト

無料で使えるサービス

今回紹介する、無料で利用できるSFAツールは以下の2つです。

  1. Hubspot
  2. Zoho CRM

Hubspot

Hubspotは、Hubspot株式会社が提供する無料サービスです。大きな特徴は以下の通りです。

  • 登録後はずっと無料で利用可能
  • 無料にもかかわらず、アクセスできるユーザー数は無制限
  • 有料版にアップグレードすれば、さらに機能が拡充

参考:HubSpot製品サイト 

Zoho CRM

Zoho CRMは顧客管理に特化したサービスですが、営業支援ツールとしても利用可能です。大きな特徴は以下の通りです。

  • 無料のデータストレージを利用可能
  • 顧客情報管理やメール配信が可能
  • 有料プランも比較的低価格で、データ移行が容易

無料でも登録できますが、有料プランに変更することでさらに充実した機能を利用できます。

スタンダードプラン:月額1,440円
プロフェッショナルプラン:月額2,400円
エンタープライズプラン:月額4,200円
アルティメットプラン:月額5,400円

参考:Zoho CRM 無料版  Zoho CRM 有料版

▶︎SFAツールについてこちらの記事でも比較・紹介しています>>

▶︎無料で使えるSFAサービスはこちらの記事でも解説しています>>

まとめ

今回は、クラウド型SFAサービスの特徴やオンプレミス型との違いを解説しました。SFAシステムに関する知識は深まりましたでしょうか。この記事を参考に、自社にとって最適なサービスを選択してみてください。

▶︎無料トライアルができるSFAサービスはこちら>>

 

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