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近年、AIの技術開発が進んでおり、さまざまな製品が開発、利用されています。AIを活用した製品を考えるうえで、AIの技術を理解することは非常に重要です。
しかし、AIの技術を理解しようとしても、専門的な事柄ばかりで大変ですよね。
そこで、今回は主なAIの技術を簡単に説明した上で、AIを活用した製品を3つのジャンルに分けて紹介していきます。
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目次
AIが搭載された製品の15選
ここからは、AIを活用した製品をジャンル別に見ていきます。
今回リストアップしたジャンルは以下の3つです。
それぞれのジャンルについて、5つの製品を紹介します。
身近なAI搭載製品
ここで紹介するAI製品は、「AIアシスタント」「掃除ロボット」「名刺管理」「スマートフォンのカメラ」「英会話・翻訳」です。
AIアシスタント
GoogleのAIアシスタントは、音声認識がサービスの中に組み込まれ、UX(ユーザ体験)を向上させた事例です。
検索エンジンでおなじみのGoogleでは、「OK Google」と呼びかけると、AIが素早くウェブを検索します。
ハンズフリー検索に加え、Googleが提供するスマートスピーカー「Google Home」 やスマートフォン「Google Pixel」など、Googleアシスタントが内蔵された製品を使うことで連携するアプリケーションを音声で操作することが可能です。
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掃除ロボット
アイロボットジャパン合同会社が販売するロボット掃除機ルンバは、有名かつ身近なAI活用事例の1つです。
ルンバができることには、家の間取りを自動学習、充電エリアへ自動的に戻る、ゴミ回収の自動化に加え、センサーと連動して、家具を避ける、ゴミの集中している場所を重点的に掃除する機能があります。
名刺管理
文字の認識は、画像認識の代表的な事例です。
Sansan株式会社は、AIを活用し、スキャンした名刺の読み取り、管理を実現しました。
「Sansan」というサービスは、さまざまなデザインがある名刺を自動で検出することで、数多くのクライアントの情報管理を実現します。
従来、名刺の管理は社員個人が担っていましたが、Sansanを用いることで社内の顧客情報を一括で管理します。
ソフトウェア開発、システムインテグレーションで有名なNECソリューションイノベータは、Sansanを導入することで、交換した名刺を即日データ化し、来社御礼メールを素早く送ることを可能にしました。
また、このことは、業務効率向上に繋がっただけでなく、開封率やクリック率の向上にも貢献しました。
スマートフォンのカメラ
音声認識だけでなく、カメラにも、GoogleのAIは活用されています。
一部スマートフォンに搭載されているポートレートモードでは、AIが画像解析し、被写体と背景を瞬時に区別して、背景だけをぼかします。
また、Googleが提供するスマートフォン「Google Pixel」の360度カメラでもAIが活用されています。
画面に表示される指示に従って風景を360度分撮影し、それをAIを使って合成して、360度カメラで撮ったかのような写真を撮ることができます。
英会話・翻訳
2017年に誕生したオンラインの外国語自動翻訳ツール「DeepL」にはAIが活用されています。
DeepLのAIシステムによる機械翻訳の質は驚くほど自然であると話題です。
日本語に対応したのは2020年3月であるにも関わらず、国内で広く使用されていています。特に、学術分野や専門的な分野の自動翻訳が精密であると評判です。
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面白いAI搭載製品
次に,AIを搭載した製品のなかで、一風変わった面白い製品を紹介します。
ここで紹介するAI製品は、「顔診断アプリ」「大喜利」「チャットボット」「食生活管理」「モノクロ写真を復元」です。
顔診断アプリ|そっくりさん
App Factory株式会社が提供するAI 顔診断アプリ「そっくりさん」は、面白いAI活用事例の1つです。
「似ている有名人診断」や任意の人物同士で顔のそっくり度が診断できる「二人のそっくり度診断」など、ユニークなサービスが人気で、累計1,000万ダウンロードを突破しました。
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大喜利|LINE 大喜利人工知能
自然言語処理に強みをもつAIは、大喜利も得意と話題です。LINEの大喜利人工知能公式アカウントは登録者数90万人を突破しました。
テキストでお題を送り、「ボケる」ことを指示できるだけでなく、自分の回答にAIが「ガヤ」を入れる双方向のやり取りが可能です。
テキストの大喜利に加え、写真やスタンプを用いた大喜利も楽しめます。
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チャットボット|エアフレンド
エアフレンドも大喜利同様、LINEの公式アカウントを用いたサービスです。
会話を繰り返す中で、口調をAIに教えこむことができ、自分好みのAIを育成することが可能です。
個人好みのAI育成に加え、複数のユーザーで共通のAIを育成することもできます。
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食生活管理|NaniQuo
NaniQuo(ナニクオ)はAIが食生活をサポートするアプリです。
「セブンイレブン」や「マクドナルド」などの人気外食チェーン店やコンビニエンスストアの選択肢があり、好みのお店を選択すると、AIがダイエット生活に適したメニューを3食分提案してくれます。
AIが提案できるアイデアは「310億通り」もあるので、献立に飽きることはないでしょう。
モノクロ写真を復元|Automatic Image Colorization
Automatic Image Colorization は早稲田大学の研究室が提供する「モノクロ写真に色をつける」サービスです。
アプリをインストールする必要はなく、Automatic Image Colorization・白黒画像の自動色付け
にアクセスして、画像をアップロードするだけで利用できます。
アルバムに入っている懐かしいモノクロ写真や昔の人物の肖像画、昔の出来事を撮った写真をカラーにして楽しんでみてはいかがでしょうか。
今後注目のAI搭載製品
ここで紹介するAI製品は、「人工ロボット」「治療薬開発」「ドライバーレス」「金融投資」「旅行予約」です。
人型ロボット|Hanson Robotic
香港に拠点を置くハンソン・ロボティクス社は、商業・消費者市場向けにAIを搭載した人型ロボットを製造しています。
ハンソン社が開発したソフィアは、社交性のある人型ロボットです。
AIによって、ソフィアは自然言語でコミュニケーションをとり、表情豊かに人間のような感情を伝えることができます。
ソフィアのような人型ロボットは、将来的には映画やテレビ番組のメディアタレントや大学の研究や医療訓練用として活用されるでしょう。
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治療薬開発|Atomwise
サンフランシスコに拠点を置くアトムワイズは、AIとディープラーニングを活用して創薬を促進しています。
畳み込みニューラルネットワークに基づく技術を使用することで、タンパク質の結合を予測することができます。
同社のAIは、ヒット率を1万倍に向上させ、臨床試験用の患者の特徴を特定しながら、1日に1000万から2000万件の化合物をスクリーニングしています。
何十億もの化合物を分析し、創薬のための新たな領域を特定できるこの技術は、科学者の仕事の効率化を実現しました。
アトムワイズは、エボラ出血熱や多発性硬化症など、現代の最も差し迫った医療問題に取り組むために利用されています。
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ドライバーレス車|Motional
カリフォルニア州サンタモニカに拠点をおくモーショナルは、AIの技術を活用し、ドライバーレス車をより安全で信頼性の高い、身近なものにすることを目指しています。
同社は、自動車メーカーのHyundai(現代自動車)と自動車サプライヤーのAptiv(アプティブ)のジョイントベンチャーから生まれました。
運輸ネットワーク企業Lyft(リフト)の配車ネットワークと提携し、完全無人のロボタクシーサービスを2023年に米国の主要都市で立ち上げる予定です。
金融投資|Betterment
ニューヨークに拠点をおくベターメントは、自動金融投資のロボアドバイザーを開発しています。
このサービスは、AIが投資家について学習し、その資金計画に基づいてパーソナライズされたプロファイルを構築します。
これまで人間のノウハウが必要だった税務上の損失回避やポートフォリオ管理などの作業をアルゴリズムで自動化することが可能になりました。
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旅行予約|Hopper
ボストン、モントリオールに拠点をおくホッパーは、AIを使って、航空券、ホテル、レンタカー、バケーションホームの最安値を予約できるタイミングを予測します。
過去のフライトやホテルのデータを使って、ホッパーは、その予約が最安値に達しているのか、それとももう少し価格が下がるのを我慢したほうがいいのか、ユーザーに提案することもできます。
データ分析会社のSensor Towerが発表したレポートによると、ホッパーHopperは、米国内の2021年上半期に最もダウンロードされた旅行予約アプリとなりました。
AI製品で使われる技術4選
ここでは、AI製品で使われる技術を4つ紹介します。
それぞれ解説していきます。
①音声認識
音声認識はAIの技術を活用して音声を分析し、文字に変換したり機器を操作する技術です。
最近では、スピーカーやスマートフォンに音声認識の機能が搭載されているというケースも増えてきました。
▶音声認識の活用事例についてはこちらの記事で詳しく解説しています>>
②画像認識
画像認識とは、画像を処理し、そこに何が映っているのかを特定する技術です。
最近では、写真の加工アプリやスマートフォンの顔認証に画像認証の機能が搭載されているというケースも増えてきました。
▶画像認識とは|機能・事例・仕組み・導入方法など徹底解説>>
③自然言語処理
自然言語処理とは、人が話す言語を機械で処理し、内容を抽出する技術です。
最近では、自動翻訳サービスに自然言語処理の機能が搭載されているケースも増えてきました。
④予測分析
予測分析とは、これから起こる事象を予想し、取るべき手段を提案できる技術です。
最近では、新型コロナウイルスの新規感染者数や、株価の予想に予想分析の昨日が機能されているケースも増えています。
▶AI予測の活用事例についてはこちらの記事で詳しく解説しています>>
AI製品の市場規模は広がりつつある!?
国内のAI製品の市場規模は急激に拡大しています。
株式会社ITRは、2025年度のAI主要8市場全体の売上金額は1200億円に達する見通しと予測しました。
2020年度の売上金額、513億3000万円を考慮すると、急速に成長していると言えるでしょう。
まとめ
今回は、ジャンル別にAIを活用した15の製品を紹介しました。
身近な製品以外にも、ユニークな製品、将来に実現が期待されている製品など、さまざまな分野でAIが活用されていることが分かったかと思います。
また、AIの技術が進化し、AI製品の市場への参加障壁が低くなるに従い、市場規模が急速に拡大しています。
今後、AIを活用した製品がさらに増えていくことで、私たちの生活とAIがより密接になっていくでしょう。