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IoTという言葉が生まれ、どんどん身近になってきているAI(人工知能)。AIによって医療や教育、仕事はどのように変化していくのか?生活はどう変わるのか?など、関心を持っている方も多いのではないでしょうか。今回は、AIによるメリットとデメリットについて解説します。
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目次
AIとは一体何か?
そもそも、AIとは一体どのようなものなのでしょうか?メリットとデメリットについて知る前に、まずはAIについての知識を深めておきましょう。
AIって何?
AIとは、「Artificial Intelligence」(人工知能)の略称です。AIは人間が行っている行動の1部をソフトウェアによって再現することができるため、ビジネスにおいても日常生活においてもさまざまなタスクをこなせます。
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AIのできること、できないこと
人間の代わりに動いてくれるAIは非常に便利ですが、もちろん”できないこと”も存在します。できることの例としては、
- 音声認識(テキストの読み上げ、人の声を文字に起こす)
- 画像認識(画像に何が映っているか認識できる)
- 自然言語処理(言語を理解し、文章を作ることができる)
の3つが主に挙げられます。
一方で”できないこと”は、
- ゼロイチで何かを作る
- 人の感情を理解する
などです。新しいものを作り出す創造性は人間独自のものということになります。
また、人の感情を察し、理解することが求めらるマネジメント業務や、保育士などの仕事はAIに任せることができません。
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AIの社会・企業におけるメリット6つ
AIへの知識が深まったところで、AIのメリットについて深堀していきましょう。今回紹介するメリットは以下の7つです。
上記7点について、「実際にどのような使われ方をしているのか」「どのように役立っているのか」について具体例と一緒に紹介します。
1. 業務の効率化
1つ目のAIのメリットは「業務の効率化」です。
AIは、企業や教育など多岐な分野において単純作業を人間の代わりに行ってくれます。
企業であれば、ルーティーン化している作業をAIに任せることで業務の効率化が図れます。例えば、チャットボットやコールセンターの対応、受付システムなどです。
教育においては、テスト採点の自動化・生徒に合った学習の最適化などにAIが役立っています。テスト採点のように細かい作業が減ることで業務の効率化ができるというのは、企業の業務効率化と同じですね。
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2. 労働不足の解消
2つ目のAIのメリットは「労働不足の解消」です。日本は高齢化社会ということもあり、労働者人口が年々減っていっています。そこで活躍するのがAIです。
コンビニやアパレルショップなど、さまざまなお店で無人化が行われています。まだAIによる無人店舗は多い訳ではありませんが、今後増えていくと考えられます。
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3. データの分析・予測
3つ目のAIのメリットは「データの分析・予測」です。
AIは膨大な量のデータを集めて分析したり予測したりすることに長けています。人間を上回るこの能力は、医療やマーケティングに役立ちます。
医療においては、CT・MRI画像などからAIが病状を診断し、医師の診断を手助けできます。AIは人間の脳では記憶しきれない量のデータを学習して分析できるため、さまざまな病気を診断できるのです。
また、企業においては日本コカ・コーラや、三重県のお土産品を販売する「ゑびや」などでは、AIのデータ分析を生かしたマーケティングによって売り上げを伸ばすことに成功しました。
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4.生産性向上
4つ目のメリットは「生産性の向上」です。AIを導入すると、これまで人間がやっていた多くの業務をAIに任せられます。
AIはデータ入力などのルーティーン化可能な作業が得意です。したがって、単純作業をAIに任せ、人間はAIの不得意なクリエイティブな作業をすることで業務を効率化でき、生産性が向上します。
ビジネスの分野では、データ入力などの業務をAIに任せ、生産性を向上させることで人材不足の解消にも役立てています。
5.顧客満足度の向上
5つ目のメリットは「顧客満足度の向上」です。前述したように、AIはデータの分析・予測が得意なので顧客データの分析に活用できます。
顧客の求めているものをレコメンドし、需要の予測を立ててくれるので、適切な在庫管理が可能になるのです。
このようにして、AIを活用するとサービスの質を向上できるので、結果として顧客満足度の向上に繋がります。
6. コスト削減
5つ目のAIのメリットは「コスト削減」です。
AIを活用して業務を最適化すれば、企業はさまざまなコストを削減できます。例えば、先程述べた無人レジやコールセンターも「人件費がかからなくなる」という部分でコスト削減に繋がっています。
他にAIを活用したコスト削減の例として挙げられるのは、「AI搭載ドローンによる農薬散布」です。
AIが搭載されたドローンを活用して農薬散布を行えば、人手を使わずに農薬を散布できるほか、画像認識を通して必要なところに必要な分だけ農薬を使用することができます。その結果、人件費や農薬の費用といったコストを削減できるのです。
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AIの身近な生活のメリット3つ
1. 便利な生活が手に入る
4つ目のAIのメリットは「便利な生活が手に入る」ということです。
先に具体例で挙げたように、iPhoneのSiriや予測変換、カメラアプリなど、私たちの生活はもはやAIとは切って離せないものとなってきています。
AmazonやYouTubeといった多くのユーザーを抱えるサービスも、過去の閲覧履歴から、ユーザに合った商品をおすすめとして提供しているのです。
近年では音声だけで操作できるスマートスピーカーも一般的になってきました。私たちの生活は、AIによってどんどん便利になっていくと言っても過言ではありません。
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2. 安全性の向上
6つ目のAIのメリットは「安全性の向上」です。
人間が何かしらのミスをすることが多い一方、AIは正確に繰り返しの作業を行ったり、データから異常や危険を検知・予測したりすることが得意なので、ミスをする可能性が低いと言えます。
そのため、AIを活用することは安全性の向上に繋がるのです。
AIの活用によって安全性を向上させられる例としては、「自動運転の事故減少」が挙げられます。
国土交通省所管の「ASV推進検討会」の第6期報告書によると、自動運転車が交通ルールを順守し、システムが正しく作動していれば、自車に起因する事故のうち約9割を防げるそうです。
他にも安全性を向上できる例として、「インフラの自動点検」が挙げられます。
例えば、河川の護岸の損傷や路面陥没を起こす危険性が高い空洞の自動検知など、さまざまな場面でAIによる点検・異常検知が活用されています。
3. コミュニケーションの質が向上する
7つ目のAIのメリットは「コミュニケーションの質が向上する」ということです。
AIは自然言語処理が得意であるため、人間の代わりに言葉を作ったり分析できたりします。それによって私たち人間のコミュニケーションの質を向上させられるのです。
例えば、先程述べたチャットボットも顧客に対するお問い合わせ対応を効率化することで、コミュニケーションの質を向上させています。
また、「自動翻訳」もコミュニケーションの質を向上させられる例の1つです。AIによる翻訳は、ディープラーニングの登場によって大きく精度が向上し、大量の文章を一瞬でさまざまな言語に翻訳できるようになりました。
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AI活用の具体例
AIは研究が進められどんどん精度を上げているため、さまざまなところで導入されています。では、具体的にどのような場面でAIが活用されているのか紹介します。
安全性
AIは安全業務に活用されています。AIは画像を分析し、人やものを認識できます。したがって、警備などの安全性を求める現場で活用されることが多いです。
また、AIの予測・検知機能を活用した事故予防もできるようになっています。自動車の歩行者を検知する機能はその一例です。
検索サービス
検索サービスにもAIが活用されています。
AIを利用して企業内のデータを管理でき、文書や情報の管理が簡潔に整理可能です。社内の情報を見つけやすくなるので、業務の効率化が図れます。
検索サービスもさまざまな種類があるので、利用目的や予算にあったものを利用するのが良いでしょう。
家電
家電にもAIが活用されています。
お掃除ロボットやテレビ・スマートスピーカーなど、AIの搭載された家電が多く販売されています。
AIが利用履歴を学習するので、ユーザーの求める動きをしてくれるようになります。また、他の家電との連携ができるものもあるので、より便利に家電を利用できるようになるでしょう。
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AIのデメリット5つ
1. 責任の所在がわからない
AIのデメリットの1つとして、責任の所在が分からないということがあります。
例えば自動運転の車が事故を起こしてしまったときは、車に乗っていた人に責任があるのでしょうか?それとも、車を作った会社や工場に責任があるのでしょうか?
これらは法律で定められていないため、AIを導入する前にリスクとして知っておいた方がいいでしょう。
▶AIと倫理 -AIは倫理をどう見る?これまでの事例や取り組みを紹介>>
2. 思考のプロセスが見えない
AIには「ブラックボックス問題」というものが存在します。「ブラックボックス問題」とは、AIの考えのプロセスが見えないという問題のことです。
2016年にAIがプロの囲碁棋士に勝った事例が有名になりましたが、思考のプロセスが見えないため、どうしてAIがプロに勝つことができたのかは誰も知りません。
3. 雇用が減る
AIの技術が進歩していくことで、レジ係や事務員などの仕事は人間がやらなくても良いことになります。企業の中でも単純作業はAIが担っていくことになり、人員削減に繋がるだろうと考えられます。
スポーツの審判や電話オペレーター、ホテルの受付係などで雇用が減るという事象は起こるものです。AIに代替されないよう、専門性のあるよりクリエイティブな能力を身に着けておくと良いでしょう。
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4.情報漏洩のリスクが増える
AIを取り入れるデメリットには情報漏洩のリスクが挙げられます。
AIのツールはコンピュータ上で管理するため、外部からサイバー攻撃を受ける可能性があります。また、セキュリティの弱い機器をIoTで操作するのは情報漏洩のリスクが高まる可能性があります。
AIを駆使したセキュリティソフトを活用し、情報漏洩を防ぐのが良いでしょう。
5.リスクマネジメントが難しい
AIを取り入れるデメリットにリスクマネジメントが難しいことが挙げられます。
AIで分析・判断する際に、悪意のあるデータが混ざっていたり、AIが不具合を起こしていると、正しく分析ができません。
これを防ぐには、AIのリスク管理を外部のコンサルティングサービスに委託するなどして、徹底的に管理するのが良いでしょう。
AIのデメリット・問題点の解決策
AIにはメリットがある一方、デメリットもあるということがここまでで分かりました。
それでは、デメリットに対する解決策はあるのでしょうか?ここからは、AIのデメリット・問題点の解決策を紹介していきます。
AIが行ったことに対する責任はAIの所持者にある
AIのデメリットとして、「責任の所在が分からない」ということを挙げました。こちらに関しては、「基本的にAIが行ったことに対する責任はAIの所持者にある」という答えがあります。
雇用が減ることにはメリットもある
単純作業はAIが代替していくため、雇用が減ってしまうというデメリットもありました。こちらに関しては、考え方を変えればいくらでもメリットになり得ます。
今まで人間が行っていた単純作業をAIが行うことにより、人間はよりクリエイティブな仕事に専念することができるからです。労働時間が減るということもメリットとして考えられます。
AIのメリットについて書かれた論文3選
AIのメリットについて書かれた論文も発表されており、インターネットで手軽に読めます。以下で3つ紹介します。
人工知能(AI)の現状と未来
この論文には人工知能(AI)について基礎的なことから、今後の活用分野まで詳しく書かれています。
人工知能が広まることで与える影響について知りたい方におすすめです。また、図表が用いられているのでわかりやすく、あまり論文を読んだことの無い方でも読みやすいでしょうす。
▼論文はこちら
IT・AIの進歩による仕事と働き方の変化
この論文には、ITやAIが仕事や働き方に与える影響について書かれています。労働に関する社会問題とAIの関係を併せて知りたい方におすすめです。
▼論文はこちら
感情とAI
この論文は感情とAIについて書かれています。
AIに感情持たせることは可能なのか、またAIに感情は必要なのかという話題について述べられています。
感情に関する、過去のさまざまな研究について述べられているので、そういったトピックに関心のある人におすすめです。
▼論文はこちら
まとめ
いかがでしたか?
今回は、AIについての基礎知識とAIのメリット・デメリットについて解説しました。
AIと上手く付き合っていくことで生活は豊かになり、仕事は効率的になっていきます。AI導入によるメリットとデメリットを把握した上で、適切に活用していきましょう。
◇AINOWインターン生
◇Twitterでも発信しています。
◇AINOWでインターンをしながら、自分のブログも書いてライティングの勉強をしています。